第十回公演『サイドカー』

京都公演|2015年9月24日(木)-27日(日) 元・立誠小学校 講堂

ものがたりなど

たいていの島の話がそうであるように、まずはぼんやりした男がひとりで海をながめているところからはじまる。季節は夏、これは最後まで変わらない。最後まで、とはいってもこの話はすぐに終わる。男には片方の足がなく、そばにこわれたサイドカーが停めてある。停めてあるというより、ずっと放置してありもはや廃棄物にしか見えない。男はそれに乗ってこの島にきた。それはもうずいぶんむかしのことで、そのことはもうはっきりとは憶えていない。ぼんやりしきったあと、男は苦労して立ちあがり、砂をはらい、誰かに話を始める。これもはっきりしないオートバイの記憶について。しかし男の話はすぐに終わる。

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クレジット

作・演出|水沼 健
出演|金替康博 内田淳子 F.ジャパン 杉原公輔


照明|池辺 茜
音響|堂岡俊弘
衣裳|大野知英[iroNic ediHt DESIGN ORCHESTRA]
演出助手|FOペレイラ宏一朗
舞台監督|浜村修司
宣伝美術・イラスト|山下サトル[dessert]
制作|垣脇純子 谷口静栄
協力|劇団衛星 クリオネ 匿名劇壇 MONO GEKKEN staffroom radio mono
共催|立誠・文化のまち運営委員会
京都芸術センター制作支援事業
企画・製作・主催|キューカンバー

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