第十三回公演『ニューヘアスタイルイズグッド』

大阪公演|2018年10月19日(金)-10月20日(土) 近畿大学 11月ホール 舞台上特設ステージ《近畿大学文芸学部30周年記念事業》
東京公演|2018年11月2日(金)-11月4日(日) すみだパークスタジオ倉

作品について

そんなふうにわたしたちはなにもしなかった。
ふたりで海のそばにすわって、夏の祭りの終わりかけた夜、海からの弱い風に吹かれながらなにもしなかった。たくさんの太鼓の音がまだ遠くから聞こえていた。多くの人たちは、神輿の戦いが終わった後、ふたりきりになり残った酒をのみながら、していた。家にかえり暗い部屋でしていた。暗い草むらで立ったままで、あるいは車のなかでシートを倒して横になって、していた。しかし私たちはなにもしなかった。

2012年に京都にて初演された『ニューヘアスタイルイズグッド』。
6年の時を経て、東京、大阪にて再演。

コメントをいただきました。

私は何を隠そう壁ノ花団の大大ファンなのです。アゴラで『アルカリ』を見て衝撃を受け、次に王子小劇場での『ヤングフォーエバー』の時はアフタートークでどうやったらこういうものを書けるのですかという質問さえしてしまった。聞いたところで真似できるわけないという空しささえ覚えながら。で、当時東京には来なく、岸田賞候補になった今作がついに再演だ。もはや面白いモノを作る意志のある全ての創作者は見ないわけにはいかない。
城山羊の会・CMディレクター 山内ケンジ

クレジット

作・演出|水沼 健
出演|金替康博 内田淳子 F.ジャパン 松原由希子 杉原公輔

照明|吉本有輝子(真昼)
音響|堂岡俊弘
衣裳|大野知英
演出補佐|前畠あかね
舞台監督|浜村修司
宣伝イラスト|オノ・ナツメ
宣伝美術|清水俊洋
舞台写真|井上嘉和
制作|垣脇純子 谷口静栄
協力|劇団衛星 匿名劇壇 MONO ユマニテ リコモーション radio mono
企画・制作|キューカンバー

東京公演助成|芸術文化振興基金
大阪公演主催|近畿大学文芸学部

京都芸術センター制作支援事業

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