壁の花団
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そして…、いよいよ劇場に入ります。
『悪霊』京都公演はまもなく! お楽しみに!!

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↑隊長と一緒に記念撮影。
  誰が隊長か…ということについては
  冬になったらご報告します。


京都公演楽日の日記


京都公演、追加公演をふくめ全6ステージ、無事終了しました。
たくさんのご来場、誠にありがとうございました。

追加公演が終わって19:00、体力を使い果たしたであろう俳優の皆さんもはげしくバラシをしてくださったお陰で、21:00にはほぼ終了。ちょっとした打ち上げに向かいました。

22:00門限の荒木さんは打ち上げに行った事がないらしい。
「打ち上げってなにをするんですか?」と犬のような目で聞いてこられました。
「稽古や本番中の苦労話やおもしろ裏話をしたり…?」とおろおろしてしまいました。

そんな荒木さんに打ち上げでの一コマをお伝えして京都公演の悪霊日記を終了します。
季節が変わって“今日も寒いですね”と言われるようになった頃、また再開します。
引き続き、悪霊をよろしくお願いします!!

『シリーズ 内田さん名言集vol.2』
今回のカンパニーは20代から40代まで幅広い年代の方がいらっしゃいます。
私の時代のアイドルはSMAPだ、いやいやピンク・レディーだ、と「私世代の○○」という話で盛り上がっていました。そんなときの内田さんの一言。
「関取でいうとナニ世代?」

…荒木さん、東京公演までに相撲も勉強しておいてください。

  制作/垣脇  9月3日(月)  京都公演楽日の翌日 はれ

 

↑差し入れでいただいた巨大なおかし。


本番3日目の内田の日記


内田(おむろん公認・体内年齢 21才/ さそり座 /B型)

私はお菓子が大好きなので公演中の差し入れはとてもうれしい。
過去、MONO公演で楽屋にご挨拶に行き、そんなよそさまの差し入れのお菓子までくすねてきたほどに。…しかし今回、なぜか花をもらってる俳優が誰もいない。いかに地味な顔ぶれかを象徴している。
…花があると、なにかと今回はウレシイです。それは、とある意味において。赤い薔薇とか。

東京公演、お待ちしてます。覚えてたら、どなたさまか、無理矢理だれか宛てでなくても、なんとなくお待ちしております。

 9月1日(土)  京都公演楽日前夜 はれ

 

↑「洗い場の順番待ち」をテーマに
  ポーズをとっている女優・荒木千恵。
  しかしボケてしまいました。失礼。


本番2日目の荒木の日記


荒木(21歳・さそり座・独身)です。

劇場は驚きの連続です。
劇場入りすると、なんと制作さんがホカ弁を頼んでくれます。
みんながお昼のお弁当の時間に、からあげ丼か親子丼で迷っていたので、「からあげ食べると胸が大きくなるんですよ!私は7年前からずっと食べてるんです。」と教えてあげたら、口を揃えて「じゃあ効果ないんだね」と言われました。失礼にも程があると思います。

ゲネプロも驚きの連続です。
詳しくは金替さんのブログ「金替印刷」を御覧ください。

そして今日2ステージ目を終えた本番も、驚きの連続です。
本番前に銭湯に行った岡嶋さんにも驚きを禁じえませんが、なんといっても一番の驚きは金替さんです。
今日は初日を踏まえて、演出が少ーし変更になったシーンがありました。その鍵を握るのが、金替さん。直前の変更とはいえ、ベテラン俳優の金替さんなら動じずうまくやってくれるはず、と誰もが安心して待っていたそのとき。
金替さんは、やってしまったのです。
これから見にきてくださるお客様のためにも、詳しく語ることはできませんが、あの「鉄の女」こと内田さんですら思わず笑ってしまうほどの衝撃が走りました。
本番を終えて楽屋に戻った金替さんは、「…あれは、無理だよ…。」とつぶやいたのでした。

明日からは1日2ステージ!がんばっていきたいと思います。
「鉄の女」こと内田さんですら、「段取りの多い芝居の本番前って、独特の緊張感があるよね。」と言うくらいですので、新人の私などは内臓が出そうに緊張してしまいますが、開演15分前に梅のどあめを舐めると台詞をかまない、という一昨日つくったジンクスを背負ってがんばりたいと思います。

 8月31日(金)  京都公演二日目の夜 くもり

 

↑初日終了後、ちょこっと乾杯。
  内田さんは翌日に控えて帰宅。。。


もうちょっと


無事に京都公演。お客さまがた、ありがとうございます。
冬の東京公演ももう楽しみになってきました。

残念ながら、いずれの公演もその時期は海外にいて観てもらえない人がいる。
金替、内田前世某劇団主宰だったM田M隆さんだ。
どんな憎まれ口な感想を聞いてやろうかと思っていたが。今頃はカイロでのんきにラクダの背で悲鳴をあげているだろう。冬は北京で、私の経験マニュアルに従わずに変な人力車に乗り、たんまりぼったくられるに違いない。M田さんとは昔からいつも道ばたでも会えばケンカになる。内容は芝居のことにつきるが、あとで考えると程度は子供の言い合いだ。気持ちは本気でくやしくさせるし、させられる。そんなことばかり言ってしまう。ほんとにくやしいので翌日は稽古場で見かけても挨拶すらしてやらない。二人とも声がデカイので現場の雰囲気は殺気だち周囲はほんとにオロオロしている。水沼さん、金替くん、垣脇さんには度々、そのような体験をさせてしまってきた。そんなこともおそらく卒業になるのでM田氏もみんなも胸をなでおろしているにちがいない。

今回の京都公演が終わったら、ちょっと出かけてくる。まあ、東京公演の準備で冬にはちょびっと戻るけど。ほんとの帰りはいつになるのやら…。まあ、案外、東京公演のあとそのままみんなにくっついて帰るやもしれんが。そのときはなにも聞かないで知らぬふりでいてほしいものだ。岡嶋氏などは察してくれても、荒木あたりはここぞとばかりに「なんでいるんですか〜?」とマズイ雰囲気を仕掛けてくるはずだ。まあ、いずれにせよ、セリフを無断でちょびっと拝借すれば「未来には興味がない」というところではある。では、今日もやるっ!

内田淳子 8月31日(金)  京都公演二日目の朝 あめ

 

↑「アトリエ劇研」は
  このマークが目印です。


ひとこま

もう嫌というほど書いたし、もういいんじゃないか?
しかし書いておかねばいけない一コマがあったので。
そう、岡嶋です。短く行きます。本番真近の稽古場で。話の流れでM沼さんが言った。

「いやよいやよもすきのうちで・・・」

「え?それ何の年号?」
「いや、鎌倉幕府じゃないんだから(笑)」

「え?・・・あ!時代劇のやつか」

内田淳子である。すぐ人のことを「鳥の脳ミソ」と言うその人である。荒木が噛み殺して笑っている。M沼さんは目がテン、口を開けて茫然としている。金替さんもその様子を見てリスのように笑っていた、本番5日前。
今日から本番です。悪霊がホール入りしてます。沢山のお客様の御来場を悪霊がお待ちしております。

8月30日(木) 小雨のふる本番初日の朝 

 

↑新しく作られた楽屋。快適!


悪霊日記の作者より6

内田さんが昔話をしたようなのでぼくらもする。

きょうチラシの挟み込みのときに荒木さんの先輩が来ていたらしく、手伝わないといけないのだろうかとおろおろしていた。先輩という単語を珍しく聞いた。ぼくらはそんな感じで先輩といえる人は大学在学中からお世話になっている土田英生さんと、在学中はあまりお世話になってなくて卒業してからいろいろお世話になっている松田正隆さんぐらいだ(松田さんはこの日記をよくチェックしているようでこの前「悪い芝居」を見に行ったときに席が隣になりいきなり「きのうの通しは何分だったの?」と聞かれた)。
そんなぼくらがここアトリエ劇研にはじめてきたのは、1987年とかそのぐらいで、まだアートスペース無門館のころで、MOPか燐光群かちゃかぽこ調書かを見に来るための訪れた記憶がある。このうちのどの劇団がまだ現役バリバリかという質問を荒木さんにしてみたいな。いややめておこう。しかしながら、今頃サモハンキンポーを知った経緯を逆に聞きたいわ。

そんなアトリエ劇研がこのたび、大幅改修された。入り口なんかはちょっとしたものになったし、楽屋周りもなかなか劇研らしくない快適さだ。リニューアル第一弾としてぼくらが芝居をさせてもらうことはとても光栄だ。ふさわしい公演になれば、とぞ思う。

8月30日(木) 未明 

 

↑なぜか女・男・男・女…とならぶ楽屋。


制作より…空席状況など
とうとう、明日から本番となりました。
きっかけを決めたり、稽古場と劇場の違いからおこる問題を修正して、やっと本日ゲネプロを行いました。照明が入り、音響が入り、日頃すっぴんの荒木さんにメイクが入り…
なんとも愛しい舞台になりました。ぜひとも皆さまにご覧いただきたく。

本日現在の空席状況のお知らせです。

8月30日(木)19:30 ●予約まもなく終了(当日券あり)
8月31日(金)19:30 ◎余裕あり
9月 1日(土)15:00 ○お急ぎください
9月 1日(土)19:30 △残席わずか(当日券あり)
9月 2日(日)15:00 △残席わずか(当日券あり)
9月 2日(日)17:30 ◎余裕あり 

皆さまのご来場、お待ちしております!

8月29日(水) くもり

 

↑弱虫(?)


祝☆改装アトリエ劇研&元同じ某団員の頃の金替くん・その2。

今回の上演会場、アトリエ劇研に出演するのは久しぶりだ。

昔、某劇団旗あげ公演はここでだった。
うら若き頃、ドレスに宙づりさせられて心で悲鳴をあげてたのもここ。
そんな我々をよく偵察に来てたのがライバル劇団(劇団名じゃなくて、ライバルの劇団の意)の水沼さんだ。ライバルなのであまり口をきいたことも目をあわせたこともなかった。あれは17年も前。荒木さんなどは4才か。それなら私も4才、…となれば記憶違いだね。きっと前世の話だ。
前世旗あげ公演にカネガエくんは出てなかったが、いつのまにか3回目くらいから出てきた。彼は当初、ワルモノ専門だった。例えば、悪徳商事の社長役で、このアトリエ劇研の舞台にて、いかがわしいまんじゅうを売りつけていた。いわばワルモノまんじゅう売りだ。今にして思えば、貫禄もないけど図体がまあまあデカイからそうさせられたのだろう。例えるなら、ほんとは食が細いのに太ってるから食いしん坊のふりをし続けねばならんデブキャラのように。…たいして威嚇もできんくせに自分に無理を強いて、とうとうおのれをいつまでも偽りきれず、案の定、前世の彼は入院したりヘロヘロだった。そんな苦悩がやっと実を結んだのか、今世、彼の情けなさという側面に光りがあてられる日がやってきた。だいたいカワイソウな役でカネガエはブレイクしたのだ。《〜ワルから弱虫へ〜》長い道のりだった。

さあ、カネガエ、今日も、もっちゃり決めてくれ!
岡嶋くん、そろそろ落語のビデオ返してくれ。

内田淳子 8月28日(火) はれ

 



荒木の日記


外国人俳優を知らなすぎて水沼さんにどん引きされました、荒木です。
ついにホール入りしました。アトリエ劇研でお芝居するのは初めてなので、見るもの全てが新鮮で、また緊張してしまいます。

さて、今日は面と向かっては言えない、水沼さんの気になるポイントを日記にしたためようと思います。
水沼さんは麦茶をいつも傍らに置いてストローでヂューヂュー飲んでいるので大変代謝がいいです。このあいだなどは通し稽古の真っ最中にトイレに走り、出演者を驚かせました。
水沼さんはいつも短パンをはいていますが、ときどき左右の長さが異なっていることがあり、私はそっと直したくなります。左が短いことが多いです。
水沼さんはたまに少年マンガみたいなしゃべり方をして、私はそれが死ぬほど面白いです。あと笑うときも「がっはっはっは!」と文字にあらわせるような豪快な笑い声を立てます。(ちなみに岡嶋さんは「へっへっへっへ」と悪代官みたいに笑います)
水沼さんは悪霊の祟りにより、最近自転車に災難がふりかかっているらしく、撤去されたり泥よけが壊れたりサドルにひっかかってズボンが破れたり鍵をなくしたりして大変そうです。
そんな気になる存在、水沼さんが創るお芝居とは一体どんなものなのか、大変気になりますね?気になる方は是非劇場へ。

もうすぐ本番。ホールでは、稽古着をきちんと畳めるようになって、内田さんをアッ!!と言わせたいです。そして内田さんに二度と「鳥の脳みそ」と言われることがないように、芝居の段取りを忘れないようにしたいです。

『シリーズ 内田さん名言集vol.1』
完成した舞台を見た内田さんの一言
「なんか、ナントカ芝居みたい」
ナントカの部分を言ってくれないとわかりません。

(写真)最近知った外国人俳優…サモ・ハン・キンポー
どうだっ!!

8月27日(月) はれ

 



21歳戦争


その日稽古場では、衣装合わせの際に撮った写真を皆で見ていた。
あ、岡嶋です。

ほほう、本番では皆こんな風になるのか。そんな中、間違い探しの様に誰かが気付いた。
「あれ?内田さん?これ?」
内田さんはその写真に本番さながらの衣装を着てポーズを決めて、そこまではいいのだか、首に喉をいたわるためのマスクを引っ掛けたまま写っていた。みんな笑ってる。
所謂、ボンミス。
しかしそれで終わらないのが内田さんである。「あ、これ(首にマスク)いいんじゃない?」自分のたまたまミスを前向きに捉える内田さん。なんと、本番の衣装に、マスクを顎に引っ掛けるスタイルがいいのでは?と言う。皆「・・・」。そこで引かないのが淳子である。「だって、風邪ひいた時とか、喉にネギとか巻くじゃな〜い」皆「・・・」。だっての意味が分からない。
沈黙の中、荒木が言った。「だから、何なんですか?!」
21歳の戦いが始まった。この戦争、私は荒木側につこうと思う。本当の21歳だからではない。ジャージ脱ぎっ放しの件を内田さんに執拗に攻められてるからではない。私は、ここ数日、2日に一回は内田さんに「頭がわるい」と言われてるからだ。そんなストレートな爆弾はない。人を龍谷大卒だと思って。立命館卒だからって。因みにに荒木は現役京都府立大生だ。本番までに後何回内田さんに言われるだろうか?
「頭わるいね(高笑い)」

【追伸。】

金替さんは言うことを聞かない。
膝に続いて、首を怪我して流石に心配になったので、「(首)いつ頃直るって言われました(お医者さんに)?」 すると金は・・・「2週間後には、膝と共に治るよ」。
その瞬間、私の頭の中には「風と共に去りぬ」という名画のタイトルが一瞬過ぎったが、(その時点で)2週間後というのはちょうどホール入りの日である。流石、替。何かかっこいいぞ、その絶妙のタイミング。しかしその後、彼は言った。
「・・・まぁ、俺の予想だけどね」。
彼はその後、お医者さんの言うことを聞かず、膝のサポーターを勝手に外して稽古したり、あんまり動かしてはイケないと言われてるのに「下以外、動くわ」と言いながら、首を無駄に動かしたりしている。そんな金替さんを見て、年下で男の俺の中のオカンが疼く。「あんたは言うこと聞かん子やな〜ほんま」。男の母性本能をもくすぐる男。それが金替康博である。言ってみれば、大きな小動物だ。

【追伸2。】

何もおかしな人は出演者ばかりではない。私が注目してるのは、衣装のGさんだ。
初めて、内田さんが着る上着を作って稽古場に持って来た時のこと。彼女はいきなり自分でそれを着始めた。いなや、「あ、内田さんに着て貰えばいいんだ?」いなや、すぐ脱いだ。その間2秒。とんだ奴が現われた。こないだもそうだ。私の着用するズボンのウエストが細くてボタンが締まらなかった。「あれ?俺ここ2・3日で激太り?!」Gは言った。「すいません。私のウエストで作ってしまいました」。G〜。ほんと面白い人ばかりだ。因みにGさんの衣装はどれも素晴らしいのであしからず(数日後、ウエストをジャストサイズに修正し、さらにオプションまで付いてグレードアップして持って来た)。ただ、面白い。

長い手紙になりました。悪霊がもうすぐやってくる、ヤァヤァヤァ。
何卒よろしくお願い致します。

8月26日(日) はれ

 

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