第17回公演『代数学』

大阪公演|2024年9月5日(木)-9月8日(日) 扇町ミュージアムキューブ CUBE02
作品について
まちがって国境の砦に配属されたスミス(ジョンソンになるかもしれません)は、もともと希望していた故郷近くの駐屯地へ転属を願いでるものの、なかなか進まない。その砦は古くは隣にいるという異民族の侵入を防ぐための最前線であったという話も聞くが、現在では、なんのためにあるのかよくわからない施設になっており、スミス(ジョンソンになるかもしれません)もどのような脅威に備えているのかわからないまま、担当する「西の窓」にて、昼夜二交代制の監視任務にあたっている。今日も、きのうと同じようにゆらゆらと広がる砂漠ともくもく湧き上がる雲よりほかはなにも見えない。そのようなある日、スミス(ジョンソンになるかもしれません)と同室の少尉が、砦から少し離れた場所で、死体となって発見される。見えない敵か、内紛か、この事件を受けて上官が砦にて下した指令は『砦から出てはいけない』というものであった。
この作品は新型コロナウィルスにふりまわされていた時期に見聞した“忘れえぬ人々”をもとに作りました。とはいってもかつて経験したことのない巨大な社会現象でしたので、現象全体をとらえることはいまだむずかしく、そもそもそこに関心がいまのところはありません。いわゆる巣ごもり期間の過ごし方についての見聞、たとえば筋トレに目覚めて見違えるような外見を手に入れたり(これは周りにけっこう見た)、PCで音楽を作り始めて意外な才能を開花させたり(ひとりふたり見た)、感染先の特定にともない、いかがわしい店に通っていたのが家族にばれたり(インターネット上でよく見た)など、特殊な状況下において見えてきた生活のありかたというものは、全体の社会現象のうちでは些末な部分かもしれませんが、私にとっての“忘れえぬ人々”でした。そのような人が出てくることになるかここでは触れませんが、彼らに刺激を受けてできた作品です。【公演当日配布パンフレットより】
クレジット
作・演出|水沼 健
出演|金替康博 F.ジャパン 松原由希子 杉原公輔 沢栁優大 佐伯 龍
照明|吉本有輝子(真昼)
音響|堂岡俊弘
舞台美術|柴田隆弘
衣裳|大野知英
舞台監督|浜村修司
制作|垣脇純子
当日運営|永澤萌絵
宣伝デザイン|吉川なの葉
制作協力|キューカンバー
協力|安住の地 劇団衛星 ソノノチ 匿名劇檀 劇団ヘラヘラ企画 MONO スタジオオーデュボン リコモーション radio mono
主催|壁ノ花団
助成|芸術文化振興基金、大阪市
2026/08/17








